夜を狩るもの 終末のディストピア[seven deadly sins] の小説カバー

夜を狩るもの 終末のディストピア[seven deadly sins]

8.0 / 10.0
雪の街の美術館に飾られた一枚の絵画から誕生した男は、昼は大学生、夜は死神として生きる宿命を背負う。本作は『夜を狩るもの 終末のディストピア[seven deadly sins]』というタイトルで、過酷な運命に抗う主人公の戦いを描く。大切な恋人との出会いが、彼の盲目的な人生に新たな光を灯す。本格的なfantasyの世界観と、手に汗握るactionが融合した注目のweb novel。運命を変える選択と愛の行方を描く、重厚なromance fiction booksとしても楽しめる一冊です。
「夜を狩るもの 終末のディストピア[seven deadly sins]」のあらすじ
雪に閉ざされた街、ホワイト・シティ。その象徴ともいえるノブレス・オブリージュ美術館に飾られた一枚の絵画から、ある青年が産み落とされた。現世に降り立った彼は、表向きは平凡な大学生としての日々を過ごしているが、その実体は闇夜に紛れて魂を刈り取る「死神」という宿命を背負っていた。自らの存在意義や世界の真実を深く追求することもなく、ただ盲目的に生を繋いでいた彼だったが、過酷な運命の中で一人の女性と巡り会う。彼女との出会いは、感情を持たぬ死神の心に大きな変化をもたらし、かけがえのない恋人として彼の孤独な人生を照らし始める。しかし、その先には凄惨な暴力や残酷な現実が待ち受けていた。終末の気配が漂うディストピアを舞台に、愛と死の狭間で揺れ動く青年の戦いと葛藤を描いたダークファンタジー。過激な描写を交えながら、過酷な世界で愛を貫こうとする者たちの物語が今、幕を開ける。青年は大切な人を守り抜き、死神としての呪縛から解き放たれることができるのか。
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夜を狩るもの 終末のディストピア[seven deadly sins] 第1章

ここはホワイト・シティ(雪の街)のノブレス・オブリージュ美術館。二つの螺旋階段の下にある広大なサロンには、暖房が行き届いていた。今の時間帯はいつもの会話や談話する着飾った人々は誰もいない。時計は深夜の2時を指している。サロンの壁面には13枚の美しい女性の絵画や30を超える高級な東洋の壺。回廊を繋ぐ4枚の大扉にはみずみずしい花を咲かせた花瓶が飾ってあった。

 その中で、産まれたばかりの赤子を抱いた女性の絵画から一人の男が産まれた。その男は赤子ではなく20代の容姿の青年だった。

 男の風貌は、背が高く。ゆったりと腰まで流れるような銀髪で、かなり痩せているが端正な顔で鋭い目つきだった。黒い服と黒いロングコートを着ていた。白いポロシャツに銀のロザリオを腰にぶら下げ、銀の大鎌を持っていた。

「母さん……。ここはどこ?」

 男は産声を上げた。

 男の名付け親は、男が最初に出会ったこの美術館のオーナーだった。オーナーの女性は男にモート(ウガリット神話に登場する死と乾季の神の名)という名を与えた。

 オーナーは高校程度の教養はあるが、ここでの人生を何も知らない青年に大学を通わせることにした。そして、1年後にはオーナーはモートの良き理解者となった。

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夜を狩るもの 終末のディストピア[seven deadly sins] 目次一覧

Ch. 1 Ch. 2 Ch. 3
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